文春砲まとめ
第1弾《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志（60）と恐怖の一夜「俺の子ども産めや！」
2023/12/28発売
A子さん
2015年冬、東京・六本木のグランドハイアット東京。グランドエグゼクティブスイートキング1泊約30万円の部屋で飲み会。
仕事関係の飲み会で知り合った「スピードワゴン」の小沢一敬に誘われた。
相手は放送作家のX氏と、ダウンタウンの松ちゃんこと松本人志。
女性は自分とOLと女優の3人。
小沢は「ゲーム」と称し、グーチョキパーでカップルを決められて、松本と寝室へ送り込まれる。
「松本さんは『俺の子どもを産めや』と呪文のように唱えながら迫ってきてパニックになった」
最後は口内に出された。
H出来ない女性のことを生理と呼んでいた。
B子さん
2015年9月、A子さんと同じグランドハイアット東京のグランドエグゼクティブスイートキング。
小沢、松本、放送作家のX、男性タレント。女性はB子さん含め4人。
寝室で2人っきりされ、迫られた。
『セックスがダメなら口でヤって』『口がダメなら手でヤって』B子さんは胸元を弄られ、最後は手の中。
会が終了したのは、深夜12時過ぎ頃。終電の時間を過ぎていたが、タクシー代は渡されなかった。
松本人志への取材
2日後に「M-1グランプリ」を控えた12月22日。大阪に向かう松本を直撃取材。
「えっ、15年？ 知らないというか、記憶がない」「（笑いながら）わかんないっすね。笑っちゃうくらいわかんないですね。じゃあ、もう好きに書いてくださいよ」
――ただ不倫だけならともかく、行為を強制したと。
「ちょっと待ってよ！ それは酷いな。無茶苦茶やな」
「スピードワゴン」小沢一敬への取材
――六本木のグランドハイアットに女性をあつめて、性的なパーティをしていませんか。
「してない、してない」
放送作家X
NSC出身の元芸人。
『人志松本の酒のツマミになる話』などを担当する放送作家。
「関係ない、関係ない」の一点張りで期日までに答えなかった。
第2弾 松本人志「SEX上納システム」3人の女性が新証言《恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも》
とうとう出たね
1月5日、「週刊女性PRIME」が「A子さんが小沢に対し、〈今日は幻みたいに稀少な会をありがとうございました〉〈松本さんも本当に本当に素敵で〉などと送信していたこと」と記事を掲載したが、そんなものは証拠にならない。
松本氏の「とうとう出たね」はセカンドレイプ
SEX上納システムとは
芸能界の頂点に君臨する松本に取りいるため、後輩芸人たちが松本のために女性を複数名アテンドして性接待をすること。
場所は高級ホテルの最上級の部屋。
最初は飲み会だが、2時間ぐらい経った頃にゲームなどで口実をつくり、最終的に松本と2人っきりにさせられる。
帰りには数千円から1万円程度のタクシー代を渡される。
C子さん（福岡）
2016年6月6日。
場所は福岡屈指の高級ホテルであるグランドハイアット福岡。最上階にある1泊約20万円の「グランドエグゼクティブスイートキング」
松本、09年M-1王者パンクブーブーの黒瀬、後輩芸人。女性もC子さん含めて3人
深夜12時を過ぎた頃、2人きりになった。
「その瞬間、私は心の中で『あぁ、やっぱりそういうことってあるんだ』と思い知った。でも、ここまで来てしまった以上、後戻りはできない雰囲気でした」
最後まで。行為は30分ぐらい。
タクシー代と言って5000円を渡された。
D子さん（大阪在住）
2019年10月26日夜7時頃。
場所は関西随一の高級ホテルであるザ・リッツ・カールトン大阪の36階「エグゼクティブスイート」。
松本人志、放送作家X、たむらけんじ、「クロスバー直撃」の渡邊センスの4人
和やかに会は進んだが、約2時間後に異変が起きた。
「たむけんタイム、入りま〜す！」
「今日、誰が良かった？ 今から誰と2人で飲みたい？ 松本さんはどう？」
結局、D子さんの友達が松本と部屋に残り、他の全員が部屋を出た。
たむけんから3000円のタクシー代を渡された。
E子さん（医療関係者）
2015年夏。会場はその時もザ・リッツ・カールトン大阪。
約1時間半後、たむらが声を発する。
「ほな、恒例のたむけんタイムでーす」
結局、その日はE子さんの友人が松本とエッチをしたと本人から聞かされた
第3弾《新証拠入手》6、7人目の告発者が…松本人志「ホテル室内写真」と「女性セレクト指示書」
女性セレクトメモ
松本人志（60）の性的欲望の矛先が記された「女性セレクト指示書」メモ
メモには「マクドナルド スタバ 高校や中学の先生 べんごし こうほうの女 人妻（子供なし）」
さらに「CA」の欄には（ANA、JAL）、「LCCはNG」という注意書きがある
清楚な風貌のF子さん（福岡）
2016年6月6日。福岡の高級ホテルであるグランドハイアット福岡。
つまり前述のC子さんたちと同日。
C子さんたちの前に、第1陣として2人組で同じ部屋を訪れていた。
松本は、1日に何回転もこなすことが珍しくなかった。
F子さんの友人が部屋に残され、他は別の部屋に待機させられた。
自分たちは1万円を手渡され帰らされた。
G子さん（福岡）
2016年8月。
場所はハイアットと双璧を成す高級ホテル、ホテルオークラ福岡。博多の夜景が一望できる「コーナースイート」。
男性メンバーは松本、黒瀬、放送作家のXの3人。
約30分間、まるで風俗嬢になった気分で『早く終わって』と祈りながら身を委ねた。
名古屋のピン芸人Z
松本に取り入るために、必死に女の子を集めて“献上”していた。
第4弾「松本人志さんから19歳の夏に…」元タレントが実名顔出し告発
元タレントの大塚里香さん（37）
当時は19歳タレント。
2006年8月、友人から『知り合いの芸人と会食がある』と誘われ、他のメンバーを知らされないまま参加した。
都内のカラオケ付きのバーから、マンションの1室に誘導された。
迫られるが必死に拒否。
大勢の前で罵倒され「今日しないんやったら次もあるわけないやろ！」「こういう女は笑ってるだけで何も考えてないねん」
その後、松本から『もう帰れ』と言われて他の女性たちと一緒に帰ることになった。
タクシー代を含めて、お金を受け取っていない。
H子さん（19歳専門学校生、沖縄出身）
2005年8月19日、沖縄の「JALプライベートリゾートオクマ」（現オクマプライベートビーチ＆リゾート）。
H子さん従姉妹ら4人と、芸人4人。
「松本さんとペアになった私は階段を下り、ワンランク上の別室に連れて行かれた」（H子さん）
拒否したら松本は「ほな、もうええわ！」「お前らもうええ。帰れ！」と怒鳴り散らし、4人を静まり返る暗闇に放り出した。
第5弾《10人目の新証言》松本人志「私の顔を無理やり下半身に…」マッサージ店での暴挙を女性店員＆夫が告発
I子さん
2014年。
有名マッサージ店、東京都渋谷区にあるサロン「S」の人気セラピスト。同店の施術は90分で1万1000円。
松本２回目の来店時、施術していた新人セラピストに「いつになったら舐めてくれるの」
新人セラピストはその出来事を苦にし、わずか1日で同店を退職。
松本を要注意人物として出禁にしようとしたが、翌日別の携帯から電話が入り、予約を受けてしまった。
３回目は実質店の責任者である自分が対応。
性的サービスがないことをいくら説明しても納得してもらえず、10分ほど我慢した。
店のオーナーも事なかれ主義で私を守ってくれず、ショックのあまり5日ほど出勤できなかった。
先日、渋谷署に行ったが、すでに時効が成立しており被害届は出せなかったが、性被害の相談という形で受理された。
第6弾《11人目の新証言》松本人志「大阪で銀行員と…」女性たちが猛反論！「SEX上納システムはある」
J子さん（大阪府在住の元グラビアアイドル）
2016年夏。ザ・リッツ・カールトン大阪のスイートルーム。「VIPと飲もう」と誘いを受けた。
自分とギャルっぽいAV女優、清楚系の2人（メガバンク銀行員）の4人。
松本は銀行員の1人を気に入って、彼女だけを置いて帰った。
ギャルっぽいAV女優というのは霜月るなのこと。霜月るなは自身のX（旧Twitter）でJ子の証言を否定している。
第7弾《実録・松本人志》なぜ「笑いの天才」は「裸の王様」になったか【尼崎〜心斎橋〜六本木・総力取材】
90年夏、松本や後輩芸人Xらは東大阪市内のラブホテル「S」を溜まり場としていた。
ファンの子を取っ替え引っ替えしてしていた。
地元の暴力団組員に、松本とXを恐喝されたが、間に人が入って手打ちになった。
第8弾 松本人志「5.5億円訴状」を公開する《「無罪請負人」弘中弁護士、伊藤詩織さんの代理人が解説》
小紙は十分な取材を行った。
“無罪請負人”弘中惇一郎弁護士
訴状では〈「性的行為を強要した」というレッテルが貼られた〉と主張するばかりで、具体的な反論はない。
佃克彦弁護士
“証拠”は女性と松本氏の供述しかないが、そこから、どちらの話に整合性があるかや、文春が女性たちの話を信じたことの合理性を裁判官が判断することになる。客観的にみて、松本氏側にとって厳しい戦いが予想される。
2人の弁護士共通の意見
5億円は慰謝料としてはあり得ない金額。
第9弾 松本人志 vs. 告発女性「すべての疑問に答える」《あの女衒芸人は小誌取材に「謝礼は？」》
A子さんが警察に行かなかったのは、おおごとにしたら芸能関係の仕事ができなくなると思ったから。
また芸能事務所に入りたてで業界の右も左も分からず、抵抗した自分の方が悪かったのではないかと思ってしまった。
この時期に掲載した理由は、性被害で日本でも「#MeToo」が叫ばれることとなり、ジャニーズ問題も後押しになった。
質問状の期限が「27時間」の理由は、大半が「イエス」か「ノー」で答えられる質問だから。
「書き得」批判があるが、取材にかけた時間や取材費用、それまで積み重ねてきた信用など、決して安いものではない。
第10弾 「松本人志さん、真実を話して」A子さん独占手記《3･28裁判》
A子さんの新たな主張・反論が、手記として掲載。
告発以降、「金目当て」「虚言だ」と罵詈雑言を浴び、身元特定を匂わす嫌がらせも。 眠れない日々が続きました。でもようやく真実を公にできた私は負けません。何度でも証言台に立ちます。 どうか松本さんも、本当のことを話してください――。 松本さんが部屋に現れた瞬間、特異な状況とあいまって「これは“ドッキリ”の撮影なんじゃないか」と、早合点してしまったのです。 携帯電話を没収された際も「そういう決まりなのかな」と、勉強させられた気になっていました。 小沢さんや松本さんに嫌われてはいけないと、反射的に小沢さんにお礼のLINEを送ったのです。 ちなみに、この飲み会があった後も、小沢さんとは連絡を取り合い、別の飲み会に呼ばれて顔を出したこともあります。 でも、それは松本さんから受けた性的被害を許していたからではありません。 人脈の広い小沢さんに嫌われたら芸能界で仕事が出来なくなってしまう。 そんな思いに加え、いつか告発するときのために、情報収集を続けようと思っていたからです。
A子さんは松本の後、放送作家Xの待つバスルームへと移動させられ、Xと小沢からも性的行為を受けている。
時系列
2005年8月19日 H子さん。沖縄。全員拒否して追い出される。
2006年8月 元タレントの大塚里香さん。東京都内のマンション。必死に拒否した。
2014年 I子さん。東京都渋谷区のマッサージサロン。セラピスト。口で我慢してもらう。
2015年夏 E子さん。大阪。「たむけんタイム」。E子さんの友人が最後まで。
2015年9月 B子さん。東京。最後は手の中。
2015年冬 A子さん。東京。「オレの子供産めや」。最後は口内。
2016年6月6日 同日福岡。第一陣F子さん、F子さんの友人が最後まで。第二陣C子さん。C子さんが最後まで。
2016年夏 J子さん。一緒にいた知らない女性が最後まで。
2016年8月 G子さん、福岡。G子さんが最後まで。
2019年10月26日 D子さん。大阪。「たむけんタイム」。D子さんの友達が最後まで。
2020年 A子さんより文春に情報。3年の月日をかけて取材
2023年12月 文春記者が松本に突撃取材。松本、吉本ともに「事実無根」
2023/12/28 週刊文春、松本人志の性加害記事の連載開始
2024年1月5日 小沢がLINEスクショをXにポスト。松本「とうとう出たね」
1月19日 セラピストI子さん、文春記事に触発され渋谷警察署に被害相談。
3月3日 J子と一緒に大阪での飲み会に参加していた霜月るなが文春の記事を否定する証言をXにポスト。
3月28日 ミヤネ屋にてA子さんのインタビュー
3月28日 第1回口頭弁論
双方の弁護士だけで5分で閉廷。松本人志は出廷せず 争点 記事が真実かどうか。真実と信じる相当の理由があったかどうか 文春側 複数回の取材を重ね、証言の具体性があるか、関係者の裏付けがあるかなど慎重に検討した 松本側 記事の女性が誰なのか特定されないと認否できない 文春側 個人情報は回答できない
4月1日 A子さん、B子さん特定される。A子さんは元ホリプロ所属のタレント、B子さんは松竹芸能所属のタレント。