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【AI小説】52歳処女、恋愛経験もほぼ無しの私が修羅場に巻き込まれた。

真紀52歳 処女

【12歳】初めての交換日記

私は真紀、52歳。

思えばもう半世紀も生きたことになる。

その間、正直、私は男運が悪いと言うか、恋愛に恵まれてこなかった。

私が初めて男の子と良い感じになったのは小学校6年の時。

クラスの人気者だった健一君の方から、交換日記をしようと申し込まれたのであった。

喜び勇んで、日記の最初の1日目を書き終え、日記帳を健一君の机にこっそり入れようとしたら

私の前にクラスの女王様だった美枝子が立ちはだかった。

「何をしているの」

と言って、私から健一君との日記帳を奪い取り、中をパラパラとめくって読んだかと思うと

「くだらない」

と言って、ノートをビリビリに破って捨てたのだ。

「なにをするの!」

私の怒った大きな声を聞きつけ、健一君が飛んできた。

健一くんを見るなり美枝子は

「健一くんはどちらと付き合うの?私よね」

と迫り、アタフタする健一君に、ぐいぐいと小学生離れした大きな胸を押し付けた。

強力な押しと、色仕掛けで健一くんは

「美枝子ちゃんとつきあう」

と、あっさり寝返った。

そして美枝子は

「健一君はわたしのものよ」

と勝利宣言して、こともあろうかクラスの全員が見ている前で健一君の唇を奪ったのだった。

私は膝から崩れ落ちた。

色仕掛けで彼氏(とはまだ言えないと思うが)を奪われた私は、ショックで学校を3日休んだ。

【32歳】初めての告白

この事件から、私が次に男子と付き合うまで、なぜか随分と時間がかかった。

別に高望みをしていたわけではないのだ。

むしろ

「彼氏募集中でーす」

なんて堂々と公言していたが、一向に男どもから声をかけられることはなかった。

今にして思えば、安売り感が出過ぎて、それが裏目に出ていたのだと思う。

私が32歳の時だった。

初めて男性から「好きです、付き合ってください」と交際を申し込まれた。

わたしは喜んで二つ返事でOKした。

彼氏に隠し事は良くないと思い、私は正直に

「実は私、男の人と付き合ったことがなくて。処女なんです」

と、言わなくてもいいことを言ってしまった。

すると相手の男は

「おれ、中古の女としか付き合ったことがないんだよ。初物は初めてだ」

と人をカツオか何かみたいに喜んでくれた。

私は、余計なことを言ったかなと、ちょっと後悔した。

それだけなら良かったが、男は黙った私の手を引っ張り、そのままホテルに連れ込もうとした。

付き合いだして、まだ1時間も経ってないぞ。

私の初体験をなんだと思ってるのだ、この男は!

ブチ切れてその場で振ってやった。

交際時間は1時間、いや正確には55分だった。

【52歳】初めての修羅場

そしてまたちょうど20年の月日が流れた。

どうも20年に1回しか男に縁がないみたいだ。

マッチングアプリなるものを試してみた。

すると男の方からメッセージが山のように届いた。

私はその中から、ひとりの男を選んだ。

健二さん58歳。

真面目で誠実そうな印象を受け、何度かメッセージを交わすうちに、自然と心が引かれていった。

彼は独身だと言い、私のような者にも丁寧に接してくれた。

彼と会うのが楽しみで、次第に自分の心が弾むのを感じた。

彼は最初のデートから、いきなり何かしようとはしなかった。

なかなか誠実な男性だ。

私はこの人とならいいかと思った。

三回目のデートの後、健二さんは「もっとゆっくり話しませんか?」と、彼のマンションに誘ってくれた。

私は20年前の失敗を教訓に、男性経験がないことは黙っていた。

「バレないよね。絶対バレないよね」「頑張れわたし、大丈夫わたし」「いよいよ今夜、私は女になるのよ、遅咲きだけど」

ソファーにふたり座っていると、彼が顔を近づけてきた。

その時、私は大事なことを思い出した。

食事の後、歯を磨いてない。

「あの、キスする前に歯を磨きたくて」

「え?僕はそこまで気にしないけど?」

「いや、私はせっかくのファースト……いえ、なんでもないです」

せっかくのファーストキスなのだ。

食事の後の口臭を気にしながらキスしたくない。

歯を磨き、ブレスケアは万全。

勢いで、シャワーも使わせてもらい、全身ピカピカになった。

一緒に入っていいかと聞かれたが、はずかしかったので断った。

今、彼がシャワーを浴びている。

その間、どうやって待てばいいかわからなかったが、

とりあえずバスタオルを巻いたまま、ベッドに入って待つことにした。

シャワーの音が止まり、いよいよと思っていたら、何やらバタバタと音がした。

どうしたのと思ったら、ドアが開いて鬼の形相の女が部屋に入ってきた。

「健二!健二はどこ」

「あの、今はお風呂場に」

そう答えると、私の方をギロリと睨みつけ、風呂場の方にむかっていった。

経験なくてもわかった。

あの女は健二さんの奥さんだ。

独身だと言っていたけど、あれはウソだったのか。

よかった、そんな男が初体験にならなくて。

でもこのままだと、このあとは修羅場というやつになるはず。

さっさと服を着て退散しよう。

しかしすぐに健二さんが逃げるように部屋にやってきた。

「マキちゃん、言ってくれ、オレたちまだ何もしてないって」

そういえば、まだキスもしてなかった。

もったいつけずさっさとキスだけでも経験しておけば良かった。

これでファーストキスもまたしばらくお預けか。

そう思っていたら、この女、どこかで見たことがある。

「ねえ、あなた、もしかして磯部さんじゃないの?磯部真紀でしょ」

なんで私の名前を知っている?

そこでわたしも思い出した!

「おまえ、もしかして小学校の時一緒だった美枝子か」

40年の時を経て、あの時の恨みを晴らす時が来た。

「何もしてないわけないじゃない、たっぷり抱かれたわ、あなたの旦那にね」

「なんですって!」

「シャワーを浴びていたのは、私を抱いて汗だくになっていたからよ」

私は健二さんの腕を引っ張って抱き寄せた。

「さっきもこうしていっぱいキスしてくれたわ」

そう言ってわたしは美枝子の前で健二さんにキスしてやった。

そして犬のようにベロベロと顔をなめまわした。

これが私のファーストキスになった(涙)

これを見て美枝子は発狂したように叫んでいたが、わたしはさっさと服を着て退散した。

あとは二人でやってくれ。

こうして私の初体験はまたしてもお預けになった。

次のチャンスはまた20年後かな。

すると私は72歳だ。

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