浩子52歳。パートの主婦
新入社員は童貞くん
私は浩子、52歳。
スーパーで働いている、パートの主婦です。
明るい職場でしたが、最近少しマンネリを感じていて、何か新しい刺激が欲しいと思っていました。
そんなある日、新しい社員さんが店に配属されてきました。
彼の名前は誠司くん、23歳。
息子より年下です。
誠司くんは真面目な性格で、ややオタクっぽい雰囲気を持ちながらも、優しい顔立ちをしていて、女性にモテそうなタイプでした。
すでに若い女子アルバイトの中には、彼にアタックをかける子もいました。
でも、そんな彼が、私に対して、話しかけてくる回数が多いことに気付きました。
最初は挨拶程度だったのが、だんだん彼と話す時間が増えていきました。
そしてある日、誠司くんが私に
「浩子さん、好きです。ぼくと付き合ってください」
告ってきたのです。
最初は冗談かと思いましたが、彼は本気でした。
「誠司くん、きみは私の息子より年下なのよ。あなたのお母さんも、私と同じくらいの年齢じゃないかしら?」
彼の気持ちは嬉しかったけれど、それ以上に困惑していました。
「母は50歳です」
「じゃあ私の方が歳が上よ。あなたのお母さんよりも年上のおばさんよ」
しかし誠司くんは引き下がりません。
「歳なんて関係ありません。僕にとって、浩子さんが理想の女性なんです」
そしてその後も、彼は私に告白を繰り返してきました。
正直なところ、その熱意には感心しつつも、息子より年下、そして母親が私より年下の男性と、お付き合いする気持ちはありませんでした。
「こんなおばさんじゃなくて、もっと若くていい子がいるはずよ」
これでもまだ、誠司くんは諦めません。
ついには
「じゃあ、1回でいいのでやらせてください」
「はぁっ?」
いったい何を言い出すのやら。
「ぼく、実は童貞なんです。初めての相手は、絶対浩子さんがいいんです」
23歳で童貞ということに驚きました。
そもそもそんなこと、勝手に決められても困ります。
あ、いやいや、問題はそこじゃありません。
だいたいこんな若い人の初体験が,私で良いはずがありません。
仕事で大失敗した私
そんなある日、私は仕事で大きなミスをしてしまいました。
明日から特売セールなのに、任されていた目玉商品の発注が、出来ていなかったのです。
新聞チラシまで打った、目玉商品が1つも店頭になかったら……
これはお店の信用にも関わる大問題でした。
そんな私のミスを、誠司くんがフォローしてくれていました。
「浩子さん、大丈夫です。僕が昨夜のうちに気がついて発注しておきました」
私は胸を撫で下ろしました。
「ありがとう。今日は助かったわ」
今日の私の失敗、もし彼がいなかったら、本当に大問題になっていました。
「そんなこと、気にしないでください。大好きな弘子さんのお役に立てて嬉しいです」
そしてこんな時にも、口説いてくる彼が少し可愛く思えてきました。
「何かお礼をしなくちゃいけないわね」
ちょっと私の中で、悪い血が騒ぎました。
「誠司くん、女の子とえっちした経験はないけど、キスしたことはあるの?」
「いえ、キスもないです」
そう言われると、わたしは彼に顔を近づけ、
「じゃあ、これが、君のファーストキスになるんだ」
そのまま彼の唇を奪いました。
お礼は1回だけ
そして「1回だけ」という約束で、私の方から彼をホテルにさそいました。
思えば、私が今までに関係を持った男の人は、みんな経験豊富な人ばかりでした。
童貞くんは初めてです。
ホテルに入って、緊張している彼にわたしは
「本当に、あなたのお母さんより年上のおばさんでいいの?」
もう1度尋ねました。
緊張した彼からは返事がなく、ただ頷きました。
童貞というのは本当のようです。
彼の初めての女性が私になることに、すこし罪悪感を覚えましたが、ここまできて後戻りはできません。
「大丈夫よ、おばさんに任せて。経験豊富だから」
そう言って笑いながら、彼を私の中に誘導しました。
若い人の肌は、やわらかくて、キメが細かくて。
体を重ねていて、本当に気持ちがいいの。
でも、彼は私の裸を見て、どう思ってるのかな。
シワだらけで、肉もたるんでいて、かわいた肌。
ふと冷静になると、そんな自分の体が、恥ずかしくなってきました。
「ねえ、がっかりでしょ、こんなおばさんの体」
「そんなことないです。きれいです。やっぱり浩子さんが初めてでよかった」
「女の人を抱く時は敬語はダメ。浩子って呼んで」
「ありがとう、浩子。愛してる」
次の日、すこしドキドキしながら出勤すると、誠司くんはいつもどおりの、爽やかな笑顔で挨拶してきました。
1回だけという約束でしたが、なんだか私の方がハマってしまいそうです。
次はこちらから誘ってみようかな?
でも、誠司くんに断られたらどうしよう
そんな心配をしていたら、誠司くんが近づいてきて、わたしに耳打ちしました。
「あの、もう1回お願いできますか?」
誠司君のほうから誘ってくれました。
二人の関係は少し続きそうです。
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【パートと新入社員】パートの私が、自分の息子より年下の新入社員の童貞君の初体験をお相手。