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奈津子と勇人、血の繋がってない親子が結ばれるまで

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奈津子と義理の息子勇人

勇人くん(3歳)との出会い

私は奈津子、現在40歳です。

私が26歳のとき、一人の可愛い男の子と出会いました。

彼の名は勇人、当時まだ3歳でした。

私は達彦さんという男性と結婚しました。

彼はバツイチで、子供が一人いました。

その子供が勇人君でした。

私は初婚なのに、相手はバツイチの子持ち。

周囲からは「もっと条件のいい人を」と言われましたが、私は気にしませんでした。

私は達彦さんを愛していました。

そして子供の勇人も、まだ三歳なら私が愛情を注げば、きっと本当の母親として受け入れてくれる、そう信じていたからです。

実際結婚してすぐ、勇人は私に懐いてくれ、私をママと呼ぶようになりました。

私はそれがとても嬉しく、彼の母親になれたのだと、そう思いました。

しかし私たちを、突然の不幸が襲いました。

結婚からわずか三ヶ月、達彦さんは交通事故で亡くなったのです。

いつものように「行ってくるよ」と言って、笑顔で家を出た達彦さんは、二度と帰ってきませんでした。

知らせを聞いて、私はただ泣き崩れるしかありませんでした。

まだ3歳の勇人も、私にしがみついて泣いていました。

「パパはどこへいったの?」

その言葉が私の胸に突き刺さりました。

私は勇人を抱きしめました。

大丈夫よ、勇人にはママがいるから

そのとき決めたのです。

私は一人でもこの子を育てると。

息子勇人との生活

ですが、周囲の人たちからは、こんなことも言われました。

「まだ若いんだから、第二の人生があるわよ」

「勇人くんを施設に預けることも考えたら?」

勇人と別れる?

そんなこと、考えもしませんでした。

「私は勇人の母親です。この子を立派に育てます」

誰に何を言われようと、私はそう言い切りました。

その日から、勇人と私の二人の生活が始まりました。

子育ても、最初は手探りでした。

食事のこと、しつけのこと、風邪を引いたときの対処法……。

何もかもが初めての経験で、時には失敗もしました。

でも勇人が「ママだいすき」と言ってくれるたびに、その苦労も報われるような気がしました。

幼稚園、小学校、中学校……

勇人は成長していきました。

思春期に入ると、声変わりをし、体もどんどん大きくなりました。

かわりに会話が減り、時には私に口答えをすることもありました。

反抗期というやつです。

ベッドの下からエッチな本を見つけた時など、私はどうすればいいのかわからず

「こんなとき、男親がいれば教えてくれるのに」

と何度も思いました。

でもそれも成長の一環なのだと、自分に言い聞かせました。

勇人に彼女が

そして高校生になった勇人は、初めて彼女を家に連れてきました。

まだ子供だと思っていた勇人が、恋をする年齢になったのです。

彼女はとても可愛らしい女の子でした。

そして体型は、私に似てすこしポッチャリ……

いえ、かなりふくよかな子でした。

息子の初めての恋人、それもわざわざ私に紹介してくれるなんて。

私は母親として、少し誇らしく思いました。

でもしばらくすると、私は自分の胸の奥に、なにか違う感情があることに気がつきました。

それは嫉妬に似たような感覚に思えました。

母親が息子の彼女に嫉妬するなんて。

自分でもバカバカしいと思いました。

ですが週末ごとに「彼女の家に行ってくる」「デートしてくる」と言って出かけていく勇人を見るたびに、やはり嫉妬としか言えない気持ちになりました。

家で一人、息子の帰りを待ちながら、ふと考えました。

私は寂しいのでしょうか。

十数年、ずっと勇人と二人で暮らしてきました。

食事も、お出かけも、何もかもが二人でした。

それが当たり前になっていたのに、今の勇人の心は私ではなく、同級生の彼女へと向かっている。

母親なら、息子の成長を祝福するべきなのに。

そう自分に言い聞かせながらも、息子が彼女と過ごしている間、どこか落ち着かない自分がいました。


それから三ヶ月が経ったある日のこと。

私は職場の同僚である男性から

「奈津子さん、よかったら今夜、飲みに行きませんか」

と言われました。

デートの誘いでした。

勇人が家にいる日は夕食の支度があり、早く帰らないといけません。

しかしこの日、勇人はデートで遅くなるから、夕食はいらないとのことでした。

私はお誘いをOKしました。

彼と私は普段から職場でもよく話をしていて、お節介な同僚からは「付き合っちゃいなさいよ」なんて言われたりもしました。

そしてお酒が入って、わたしもついその気になってしまい、この日は流れるまま、彼とホテルへ行ってしまったのです。

男性に抱かれるのは、夫以来、ほんとうに10数年ぶりのことでした。

それなのに、この日の私の体は、男性を受け入れられる状態にならなかったのです。

「ここまで来たのに、ゴメンなさい」

きっとめんどくさい女だと思われたことでしょう。

私は彼に謝り、一人タクシーで帰宅しました。

勇人との夜

帰りが遅くなり、家に入ると、すでに勇人が先に帰っていました

少し気まずかったですが、私は平静を装い、勇人に話しかけました。

「早かったね。デートはどうだったの?」

すると勇人から、意外な返事が返ってきました。

「別れたよ」

私は驚きました。

「あんなに仲良かったのに。ケンカでもしたの?原因はなんなの?」

私がそう尋ねると、勇人は唇を尖らせて

「やらせてくれなかったから」

ぼそりと呟きました。

私は呆れました。

思春期なら、そういうことに興味を持つのは、じゅうぶん理解しています。

ですがだからといって、それが理由で別れるなんて。

「高校生同士、まだ早いわよ。はやく彼女にLINEで謝りなさい」

わたしがそう言うと、勇人はふっと笑いました。

「母さんの方こそ、湯上がりの石鹸の匂いがする。外でお風呂にでも入ってきたの?」

相手は息子ですが、私は浮気が見つかったような気持ちになりました。

「父さんが死んでもう10年以上たった。母さんがほかの男とセックスしても、父さんだって許してくれるさ」

そう言われて、私は顔が真っ赤になりました。

「母親に向かって何を言うの。いつからそんないやらしい子になったの」

そして勇人は、私にむかってこう言ったのです。

「さっき高校生同士だとまだ早いって言ったよね。じゃあ母さんがやらせてくれよ」

わたしは一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。

「なに言ってるの?」

「俺、本当は母さんが好きなんだ。母さんのことが女として好きなんだよ」

そんな息子の言葉を聞いて、わたしは頭の中が真っ白になりました。

「オレは最初は母さんとしたいんだ」

それはまるで現実ではない、悪い夢でも見ているような気分でした。

「悪い冗談はやめなさい」

「冗談なんかじゃないよ」

勇人の目は真剣で、ふざけた様子はありませんでした。

「母さん、俺たちが本当の親子じゃないことは、ずっと前から知ってる」

その勇人の言葉を聞いて、わたしは驚きました。

「どうしてそれを」

「まだ3歳だったけど、それでも母さんと初めて会った日のことぐらい覚えてる。そしてオレたちが本当の親子じゃないことも知ってる」

私はこのことは勇人に隠し続けてきたつもりでした。

3歳ぐらいなら、もうそんな昔のことは覚えていないだろう、そう思っていました。

でも勇人は、ずっと本当のことを知っていたのです。

「俺たち本当は親子じゃない。他人同士だから恋愛だって、結婚だって出来るはずだ」

そう言ったのです

他人?

その言葉が、鋭く私の心を突き刺しました。

確かに、私たちには血の繋がりがありません。

でもそれは“他人”ということなのでしょうか。

私は長い間、勇人の成長を見守り、彼のために料理を作り、時には叱り、時には励まし、そうやって十数年を過ごしてきました。

それでも、私たちは他人なのでしょうか。

「他人なんて、そんな言葉使わないで。私たちは親子よ。たとえ血は繋がってなくても、私はあなたのお母さんよ」

そう言いましたが、勇人は私の手をつかみ、そして強引に自分の方に抱き寄せたのです

それは親子のやさしいハグなんかじゃない。

男が女を力づくで抱く時の、乱暴な力でした。

勇人は真剣な眼差しで私を見つめていました。

その表情は、いつもの無邪気な、息子の勇人ではありませんでした。

「母さんのことが好きでもいいだろ。俺たち本当は親子じゃないんだから」

「私たちは親子よ。こんなことゆるさ……」

そう言いかけた私を、勇人はキスで唇を塞いできました。

この子はもう子供じゃない。

大人の男だ。

私を母親ではなく、ひとりの女として見ている。

「おれ、母さんがほかの男とセックスするのが許せないんだ。そんなの絶対いやなんだよ」

「信じてもらえないかもしれないけど、私はお父さん以外と、そんなことしたことないわ。もちろん今夜だって」

そんな私の言葉を無視して、勇人が体を重ねてくると、私は何も考えられなくなっていました。

私はこのまま力づくで、息子に抱かれてしまうんだと覚悟しました。

夫を亡くして13年、私は女であることを忘れ、勇人の母として生きてきました。

でもその勇人が、私を母ではなく、女として求めたとき、私はそれを拒みきれませんでした。

ひょっとしたら、私は亡き夫の影を、息子の勇人に重ねて見ていたのかもしれません。

そして心の奥のどこかで、ずっとこういう日が来ることを望んでいたのです。

「おれ母さんのことを愛してる。ずっと前から。そしてこれからも」

「わたしも勇人のことを愛しているわ」

そしてその夜、私は母親ではなく、とうとう一人の女として、勇人を受け入れてしまったのです。

初めて会った時は、まだ3歳の、言葉も満足に喋れない子どもだったのに。

一体いつの間に、こんなに逞しくなったのでしょう。

勇人の体を見て「お父さんにそっくりね」

思わずそう言ってしまい、言った後で私は頬を赤らめました。

息子から恋人へ

翌朝目が覚めると、私たちは同じ布団で寝ていました。

わたしは改めて、昨夜のことは夢じゃなかったんだと思いました。

息子と関係を持ったことに、不思議と後悔の気持ちはありませんでした。

いつかこういう日が来ることを、予感していたのかもしれません。

勇人が目を覚ましました。

「おはよう、母さん」

私は布団を抜け出し、慌てて服を着ました。

そして勇人のほうを振り返ることなく、震える声で言いました。

「もう二度としちゃダメよ」

心とは反対のことを口にしてしまいました。

「昨夜のことは忘れなさい」

そう言って私は、逃げるように部屋を出ようとしました。

でも勇人は私の腕を掴み、そのまま自分の方へ引き寄せました。

「母さん、昨日のこと、後悔してる?」

「ええ、してるわ」

私は自分に言い聞かせるように答えました。

「嘘だ、母さんはウソをついてる。

子供の頃、母さんはオレに、嘘をつくのはいけないことだって言ってたよね。オレは正直に言うよ。

オレは母さんのことを愛してる。

母親としてじゃなく、一人の女性として好きなんだ。

だからオレと結婚して欲しい」

その言葉に、長い間押し殺してきた感情が、一気に溢れ出しました。

「本当に勇人はそれでもいいの?」

勇人は頷きました。

「父さんの分まで、オレが母さんを幸せにする」

その言葉を聞いて、私は勇人のプロポーズを受け入れることにしました。

私も勇人を愛していたのです。

きっと子供のころから、ずっと、ずっと。

「ありがとう、あなたと結婚します、勇人さん、私の新しい旦那さま」

そしてこの日から、私たちの関係は、親子ではなく、夫婦になったのです。


もともと長い間、家族として一緒に暮らしてきた私たち。

ただその関係が、親子から夫婦に変わっただけ。

なのでお互いのことは、全て知っているつもりでした。

でも私が知らないことがありました。

それは勇人が、ものすごいヤキモチ焼きだったということです。

夜になると

「父さんはどうだったの?」「父さんとオレとどっちがいいの?」

そんなことばかり聞いてくるのです。

そんな時、私は少し意地悪をして

「達彦さんの方かなあ」

とそれもわざと「父さん」じゃなくて「達彦さん」と言います。

私がそういうと、勇人はますます嫉妬心を燃やし、さらに激しくなるのでした。

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