お金

オレとアムウェイ

マルチとよばれる連鎖販売取引

しもきたのセブンのコピー機に置き忘れられてたアムウェイの勧誘用トークスクリプト

友だちはアムウェイやってたが誰もオレを誘ってこなかった

職場の先輩

職場でアムウェイやってる人はいないですか?

アムウェイじゃなくても他でもいいです。

副業でマルチとよばれる連鎖販売取引をしている人はいませんか?

どこの会社も副業は禁じられているのでおおっぴらではないですが、かつてワイのいた職場でもアムウェイをやってる人がいた。

役職は係長なのに部長クラスの車に乗り、しょっちゅう自分の金で祇園や新地で遊んでいた。

不思議に思って聞いたら(本人じゃなく周りに)

「ああ、○○さん、アムウェイやってて結構稼いでるらしいで」

と教えてくれた。

「でも○○さんにその話したら洗剤とか売りつけられるから気をつけや。あまり深く付き合わんほうがええ」

と忠告された。

しかしその○○さんとはいっしょに麻雀したり飲みにつれていってもらったりと結構かわいがってもらったが、結局一度もアムウェイの話はされなかった。

出会い系で会った女の子

今までの人生を振り返ると、周りにはマルチビジネスと関わってる人が何人かいた。

マッチングアプリで1回だけ会って、もう名前も覚えていない女の子。

デート中にオレがスポーツジムに通っていると言ったら「じゃあこれあげるよ」と言ってアムウェイのプロテインをくれた。

「いや、おれ金無いし、アムウェイも興味ないし」

と断ったが

「いいよ、タダだから安心して」

と言って渡された。

でもHしたら勧誘されるんだろうなと思いながら警戒したが、結局性欲に負けてHしたけどそれでも何も言われなかった(もっとも彼女と会ったのはそれ1回だけだったが)

カルト宗教の信者みたいだったメンヘラ女子

他にも取引先の少々メンヘラな女の子とセフレ関係になったことがある。

この子もアムウェイ信者だった。

「アムウェイやってるの?」

ってきくと

「うん、私に生きる力と希望を教えてくれたのよ」

と言いながらアムウェイのことを熱く語ってくれた。

彼女の話を聞いてるとアムウェイはビジネスというより宗教だった。

「どん底だった私がどうやって立ち上がって今生きてるか、これを見ればわかるよ」とDVDを渡された。

話を合わせないといけないのでとりあえず見たが何も頭には残っていない。

ビデオこそ見せられたが、結局彼女もまた「あなたもやりなよ」とか「商品買って」とかは一度も言わなかった。

それからプリンセスプリンセスのDIAMONDはアムウェイの歌だと教えてくれたのも彼女だった。

これに関してネットで「プリンセス2 アムウェイ」で検索すると必死で否定するコメントが出てくるが、オレは今でも信じている。

シングルマザーの副業

オレが一度だけ(アムウェイではなかったが)マルチビジネスの商品を買ってあげたいと思ったことがある。

相手はやっぱり出会い系で知り合ったバツイチのシングルマザーだ。

年頃の3人の子どもを抱えて生活は楽ではなく、オレとつきあってる途中でマルチビジネスを始めた。

3人の子ども養っていかないといけないからと言って目がキラキラ輝いていた。

彼女はオレには何も言わなかったが、オレの方から力になってあげたかった。

だが当時のオレには金がなかった。

彼女のビジネスの邪魔になってはいけないと思い、オレは彼女と距離を置くようになった。

今でもすこし後悔している。

あの時オレに金さえあれば彼女の力になれたのに……

よくマルチビジネスは友情を金に替えるシステムだと言う。

だがオレは少なくとも一度も友だちから勧誘されたことはない。

勧誘会でも誘われなかった

そういえばこんなこともあった。

もう20年ちかく昔の話。

高校時代の友人から「新しい仕事を紹介してもらえる」と誘われて人と会った。

相手は地方議員の先生だと聞いていたので、大きい話かなと期待して行った。

先生に会って最初に名刺交換したときに、オレを見る先生の目が……

ん?何、今の残念そうな顔……

対面で商談かと思っていたら、場所は3〜40人入る会議室みたいなところだった。

全員に挨拶の後、ホワイトボードを使って説明を始める先生。

話の内容はと言うとその地域で商売をする権利を買って、子会員を○○人集めたら、毎月○○万円入ってくるという。

なんてことはない、マルチだかなんだかのネットワークビジネスだった。

その○○人を集めるのが大変なんやないかいっ!?

って突っ込みたくなるが。

議員先生で多分ここにきていたのは、ほとんどが支援者とか後援会関係の人たちだったと思う。

そんな人たち相手にこういうことやって次の選挙大丈夫かいなとこちらが心配になった。

ただこの先生、マジでこれが儲かるビジネスだと思ってたぽい。

良い話だから支援者の人たちに紹介したんだろうね。

先生の横に付き添うように立っていた胡散臭そうなおっさんがいて、こいつが黒幕だった。

先生、説明初っ端で会員になる入会権利金が○○十万て言ってしまって会場全体でため息が漏れて、あわてて黒幕のおっさんがフォローしていたw

セミナーが終わってワイと友人は逃げるように会場を後にした。

友人は「ごめんなあ、ちゃんとした仕事やと思ってたんや」と謝っていた。

「ええよええよ、いろいろ勉強になったし笑笑」

ただあの先生の最初に俺を見た時の残念そうな目は

こいつ金持ってないな

と一瞬でわかったんだろうね。

だから引き止められず会場からもすぐに帰られたんだと思う。

結局オレは金の匂いがしない人間ということだ

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