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【AI小説】アプリがマッチングしたのは年下の従兄弟

久美子58歳 バツイチ

従姉弟同士でアプリにマッチング

私の名前は久美子。

58歳、バツイチで今は独身です。

4年前に父が、そして去年母が他界して、もともと一人っ子で、子どももいない私は、本当に一人ぼっちになってしまいました。

数年前までは、再婚なんて、考えたことも、ありませんでしたが、あとはこのままさみしく、一人で老いていく人生だと考えると、だんだんその孤独感に耐えられなくなってきました。

この歳になって、私がまさかマッチングアプリで出会いを求めるなんて、思いもしませんでした。

その日、私はアプリで知り合った男性と会う約束をしていました。

彼のプロフィール写真は、少しボカシが入っていましたが、それでも優しそうで、穏やかな雰囲気のかたです。

そして私と趣味や嗜好が合いそうです。

何よりも、私より少し年下ということで期待していました。

約束の時間ちょうどに、待ち合わせの場所に着くと、相手のかたはすでに来ていました。

その相手の顔を見た瞬間、私は心臓が止まるんじゃないかと思うほど驚きました。

マッチングの相手はなんと、私の従兄弟の尚文、ナオ君でした。

ナオ君は53歳、私の従兄弟で、結婚せずにずっと独身でいました。

「久美ネエ?久美ネエなの?」

私を見ると、ナオ君は驚いた顔をしながらも、すぐに笑顔を見せました。

「まさか、マッチングの相手が久美ネエなんて!」

内心、動揺しながらも、平静を装い、私も笑顔で返しました。

「本当にすごい偶然ね。こんな形で出会うなんて」

私たちはとりあえず近くの居酒屋に入り、食事をすることになりました。

「かんぱーい」(ふたり)

「まさか従姉弟同士でマッチングされるなんて、おどろきね」

「どうする?このままオレたち、本当につきあっちゃう?」

「あはっ、従姉弟同士で?」

従姉弟同士でつきあうなんて。

ナオ君とつきあうなんて。

この時私はまだ、これっぽっちも考えていませんでした。

やがて話題は子どもの頃の思い出ばなしになりました

ナオ君は、子どもの頃から、明るくて楽しい男の子でした。

「久美ネエ、夏休みに田舎のおばあちゃんの家に泊まった時、同じ布団で一緒に寝たの、おぼえてる?」

「久美ネエはもう中学生で、オッパイもふくらんでいたよね、オレ、チラチラ見てたんだ。

触りたいなあっ、て思って。でも怒られるから、本当には触らなかったけど」

「そんなの、ナオ君が、まだ7つか8つのころでしょ」

「子どもの頃にもうそんなこと考えていたの?呆れた子ね」

ナオ君は子どもの頃、私に憧れていたという話がどんどん出てきます。

ちょっと照れくさかったけど、なんだか嬉しいものでした。

「高校の時だったかな。久美ネエに彼氏が出来たって聞いて、すごくショックだった」

「ああ、それはたしか同じ部活の子で、名前は、えーと、マサノリ君だったかな。私のファーストキスの相手」

そういうと、なぜかふたりとも、笑ってしまいました。

「ところで、このあとはどうする?久美ネエの予定は?」

とナオ君が訊いてきました。

「特にないけど……」

「じゃあ、もう少し飲みたい気分だ。もう1件行こう」

店を出るとナオ君は、私の手を握ってきました。

その瞬間、ちょっとドキッとしました。

「まさかナオ君と飲んで、手を繋いで歩くなんて」

「まるで本当のデートみたい」

お酒が入っていたので、ちょっとはしゃいでしまいました。

私より5歳下といっても、お互いもう大人。

いえ、世間的にはいい歳をしたおじさんとおばさんですけどね。

そしてナオ君は、わたしをグイグイと引っ張っていきます。

でも、そちらの方向には、あまりお店はなかったように思います。

「えっ!?」と思った時にはすでにラブホの前でした。

動揺してると少し強めに腕を引っ張られ建物の中に入りました。

従姉弟同士でそんなこと

まさか従姉弟と、こんな場所に来るとは思ってもいませんでした。

あとから思えば入口の前で強く断るべきだったかもしれません。

でもナオ君の誘いを断る理由も見つかりませんでした。

部屋に入るとナオ君はソファーに座り、私を隣に招きました。

私が隣に座るとすぐに距離を詰めてきました。

「ナオ君、近いっ、近いよぉー」

わたしは身をよじって距離を取ろうとしました。

でも、そんなことはおかまいなしに、ナオ君は私に近づいてきます。

「久美ネエ、おれ、子どもの頃からずっと久美ネエが好きだったんだ」

そのストレートな言葉に、私は心がゆさぶられました。

「でも、私たちは従姉弟同士なのよ。だからやめよ、こんなこと」

「従姉弟同士なら結婚できる。法律的にはなんの問題もないよ」

そしてナオ君は優しく私を抱きしめ、耳元で囁きました。

「久美ネエ……いや、久美子。君を抱きたい」

そういうとナオ君は、強くわたしを抱きよせ、キスをしてきました。

わたしになついていた子どもの頃のナオ君。

大きくなって、親戚のひとりだったナオ君。

彼をひとりの男として見たことは今まで一度もなかったけど……

私は心を決めました。

今夜だけ

今夜だけ、従兄弟同士ということを忘れて、女として彼に抱かれよう。

「くみこなおふみさんっ」

彼に抱きしめられ、心も体も溶けていくのを感じました。

従姉弟からプロポーズ

翌朝、目を覚ますとナオ君はもう起きていました。

ずっと私の寝顔を見ていたと言われました。

「あまり見ないでよ。しわだらけのおばさんのスッピンなんか、見ても嬉しくないでしょう」

「昨日おばあちゃんちに泊まった時のはなしをしたよね。あの時も早起きして、久美ネエの寝顔を見てた」

「またその話?恥ずかしいからやめてよ」

「久美ネエ、これからもずっと一緒にいたい。結婚したい。久美ネエとなら幸せになれる自信がある」

「でもきっと、叔父さんと叔母さんが反対するわ。こんな年上でバツイチの、それも従姉弟なんて」

「まだそんなこと言ってるの?オレは気にしないよ。オレは久美ネエが好きなんだ。

父さんや母さんがどんなに反対しても、オレは久美ネエと結婚する」

後日、私はおじさんたちに会いに行きました。

ナオ君は、ただ「結婚したい人がいるからつれてくる」とだけしか言ってなかったようです。

サプライズのつもりかもしれませんが、その相手が私だと知って、叔父さんと叔母さんは驚くどころか、パニック状態になりました。

やがて落ち着くと

「まあ、二人がいいなら、それでいいんじゃない?」

「久美ちゃんなら、子どもの頃から知っているから安心ね」

そう言ってもらえて、私たちはホっとしました。

こうして親たちの理解を得て、私たちは正式に結婚することができました。

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